2016年9月20日火曜日

成長戦略

アベノミクスの最初の「3本の矢」は、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「投資を喚起する成長戦略」の三つを指します。





その後「新たな3本の矢」として、2020年に向けた経済成長を促すために、「希望を生み出す強い経済」「夢を紡ぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」を打ち出しました。





今の日本経済は風邪を引いている状態です。軽い風邪ではありません。体力が低下している重い風邪です。





日本銀行の「大胆な金融政策」とは、薬や栄養剤と同じです。症状を緩和して、一時的に体力を回復させるものです。これは対処療法と呼ばれます。





しかし、対処療法はあくまでその場しのぎであって、根本的に風邪を治療するものではありません。免疫力を高め、体力を回復させることが必要になります。それは原因療法と呼ばれます。





「成長戦略」とは原因療法です。しっかり食事と睡眠をとって、体力そのものを回復させ、免疫力を高める方法と同じです。実体経済と呼ばれる「体力」を回復させなければ、国際経済という「気温」の変化によって、ぶり返してしまいます。





確かに日銀の金融政策によって、株価は上がりました。日本経済は一時的に熱が下がり、顔色がよくなっています。しかし、「健康体」に戻ったわけではありません。モノを作り、モノが売れ、雇用が生まれる。そうしたお金の循環が健康体の血液のように流れる体をつくり出さなければ、新しい「動き」はできません。





新たな3本の矢では、「夢を紡ぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」が掲げられていますが、これらの動きも実体経済という強い健康体があってのことです。





ではどうすれば実体経済を強くできるのでしょうか。ベンチャー企業やイノベーションによって雇用を生み出すことも必要です。しかし、それは働き手があって成り立つものです。少子高齢化によって労働人口の減少が続いていますが、この点の「原因療法」を見つけないことには、「体質改善」とはなりません。





#82016.9.20








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